「読書って何の役に立つの?」という疑問は確かにあります。
今回は、そんな疑問について考えてみます。
読書が人生に与える影響
人の一生は、その人が生まれてから死ぬまでしかありませんが、本を読むことによって他の人が人生をかけて得たものを短時間で手にすることができます。
これが1番大きな利点です。
本は何かについての情報をまとめていたり、著者の得た教訓を述べていることが多く、それを読書という形で学ぶことによって、時間を節約することができるのです。
たった数百円、数千円で、著者が何十年もかけて得た体験が手に入るとすれば、コストパフォーマンスがものすごく良いですよね?
読書をすることで、自分の人生を拡張することができ、人生を豊かにしてくれます。
本は人生の地図
本は、人生の地図です。
何千・何万冊もの本がこの世の中にありますが、それ1つ1つがその本を書いた著者によって切り取られた世界を形にしたものです。
人生の地図は、1つではありません。
なぜなら、人によって置かれた状況も違えば、能力も違っていて、考え方や物の見方が違うからです。
なので、誰にでも共通するものは存在しない、と言えます。
それだけ現実は多様で複雑です。
そんな現実を整理し、行き先を指し示してくれるもの、それが本です。
読書は地図を歩くこと
読書するということは、人生の地図を歩くことを意味します。
地図があっても、それを活かさなければ意味がありません。
地図を頼りに歩いてみると、そこで違和感を感じたり、知らなかったものを見つけたりすることがあるはずです。
それが大事なことであり、読書することの意味でもあります。
車の運転の話
車を運転したことがある人ならわかると思いますが、実際に道路を走ってみないと、距離感や目的地までのルートを実感することはできません。
地図を見て知っているだけの状態だと、そのまま目的地に到達できるでしょうか?
道路の脇に視界を邪魔するものがあったり、陥没している場所があるかもしれません。
道路が急に狭くなっていたり、進入路が狭く、無理して入ると車を傷つけたり、誰かに迷惑をかけてしまうようなことになるかもしれません。
自分が正しいと思って進んだルートが、実は選んではいけないルートだったりするかもしれません…
このように、地図を知っていても、実際に地図をもとに目的地まで行こうとしないと、地図を知っているメリットが少ない状態です。
読書 ✖️ 実践 これが最強
読書は、それをすることによって、しない場合よりも人生を豊かにします。
それは、情報を知っていれば困難を回避することができるからです。
さらに良いのは、情報を自分で実際に行動に活かすことです。
地図を実際に歩いたことによって、そこまでの道のりを実際に知ることができます。
そうすれば、平坦な道なのか、険しい道なのか、ペース配分をどうすれば辿り着けるか、予算はどうか、時間はどうか…といったことも理解できます。
読書は「人生がつらいとき」に効く
なお、読書には「体験できないことを知る」という効果もあります。
想像力を働かせて、自分が違う状況・違う立場だったらどうするだろう?ということをシミュレーションしたりすることができます。
これができると、人生がつらいときにとても効果を発揮します。
病気に罹って死ぬような苦しみを体験した、お金が無くなってとても大変だ、人間関係で理不尽な目に遭ってしまった…
そんな事態は、生きている限り誰もが体験するようなことです(できれば体験したくないことですが…)
世の中には、戦争で捕虜となり故郷に帰れないまま一生を異国で過ごした人もいたり、船が遭難して水も食料も無い中を生き延びた人もいたり、そのほかいろんな困難を経験した人がいます。
程度の差こそあれ、人生は困難に満ちています。
それを前もって読書で知っておき、そんな目に遭わないためにどうするか、遭ってしまったらどうするか、といったことを考えることは、とても大きな意味を持ちます。
実際に、困難から立ち直った人がどこかにいる、ということを知れば、自分が困難の最中にいてもきっと勇気が湧いてくるはずです。
読書で人生は豊かになります
読書で、人生は豊かになります。
人生を変えてくれる可能性は手を伸ばせば届くところにあります。
実際に本を手にとって読むかどうか、それが大きな差を生み出します。