こんにちは!
今回は、時間軸を大きくとって、技術革新がもたらした社会への影響を考えてみます。
目次
大まかな生産の革命的な変化の定義
農業革命
それまでの狩猟採集型の生活から、食物を自ら管理・栽培して収穫するという生活スタイルへの変化。個人、あるいは小規模グループの生活から、次第に大規模な集落が生まれるようになった。そうして、次第に社会ができていくことになる。
産業革命
第一次 18世紀半ばから19世紀前半、蒸気機関を動力とする機械化
第二次 19世紀後半、電力を用いた工場での大量生産
第三次 20世紀後半、コンピューターを用いて機械の自動化
第四次 21世紀、 AIによるデータ収集や解析技術で機械が自ら動く自律化
それぞれの時間の間隔
- 人類の登場〜農業革命 約200万年
- 農業革命〜第一次産業革命 約5750年
- 産業革命
- 第一次〜第二次 約50年
- 第二次〜第三次 約70年
- 第三次〜第四次 約30年(現在進行中)
変化のスピードは近年ではおよそ50年ほどしかない!
私たちの祖父、両親の時代から考えると、生きている間に一度はものすごい転換を経験していることになります。
技術革新が目指す先
農業革命
農業生産を通した生活の安定
産業革命
- 第一次 機械化による労力の削減、省力化、経済性の追求
- 第二次 機械化の更なる追求、大量生産による経済性の更なる追求
- 第三次 情報化による機械の自動化、情報価値の生産
- 第四次 機械やモノ自体の自律化、情報価値の更なる向上と拡大
社会はそれをどう受け入れたか?
農業革命
農耕に合わせた生活スタイル
産業革命
- 第一次 農耕から離れ、労働者として給与所得で働くスタイル、鉄道による移動
- 第二次 工場による大量生産向けのライフスタイル、自動車による移動
- 第三次 情報によって生活を快適にするライフスタイル、携帯電話の使用
- 第四次 ?
その時、人の生活はどう変わったか?
農業革命
狩猟採集から、協力して治水等を行い、農業生産をする(社会の形成)、穀物の貯蔵により、生活が安定する
産業革命
- 第一次 機械化、それに伴う労働者として給与で生活するスタイルへの変化
- 第二次 工場による生産、世の中の教育システムや認識は工場労働者向けに設計される
- 第三次 情報化による人間活動の更なる高度化
- 第四次 ?
大まかな流れ(第三次産業革命以後)
こうしてみると、いまの時代は第二次産業革命から第三次産業革命への変化は地続きになっていて、いまだに世の中は第二次産業革命のときにできた社会を抱えている部分もあることが想像できます。
学校・会社とそれを取り巻く社会システムは、明らかに第二次産業革命の産物です。そして、第三次産業革命はそれらの枠組みは大きく変えないままで内容の更新を図ろうとした。
ですが、これは上手くいったかどうかは分かりません。
そして、それが完了しないままに第四次産業革命へと向かいはじめています。
下手をすると、社会の中に古い社会システムが残り続けたままで、これから訪れる価値観がそれまでと違う社会システムへと直面させられることとなるわけです。
引き裂かれたままで…
社会のシステムが変わらないままで、古い価値観の枠組みの中で生きてきた世代の方針に従ってそれと同じ人間になることは、大きなリスクが伴います。
これからの社会には適応できないからです。
突然ですが、1つの例をあげます。
学校の先生はプログラミングを知っていますか?
おそらく、定年間際の高校の先生は、プログラミングという名称しか知らないはずです。
そういう世代が進路相談をしていたりする…
これは危ないことだと感じませんか?
社会が変わっていくことを肌で感じているのは、これからを生きる子どもたちです。
その子どもたちのために学校があるのであり、学校のために子どもがいるわけではありません。
学校は会社のためにあるかのような考え方に陥りがちです。
「いい学校に入れば、いい会社に勤められて、幸せに生きられる」
こうした通念は、もはや通用しません。
会社は社会のためにあり、学校とは子どもたちのためにある。
子どもは、それ自身のために存在するのであり、また、社会のために存在するのです。
だから、
目標とするのは、来るべきこれからの社会に向かってどう生きるか、です。
いい会社に勤めても、幸せに生きられる時代ではありません。
大企業ほど、好調な企業さえも大規模なリストラを行っている時代です。
あなたがいつその憂き目に遭うかは分かりませんし、もはや日本での雇用慣行だった終身雇用は、今後の時代には維持できません。
間違えないで欲しいのは、
勉強しなくていい、ということではありません。
むしろ、昔よりいまこれからの時代は、もっともっと勉強しなければいけません。
まとめ
技術革新による流れは止められません。
ただ、世の中のシステムや意識が追いついていません。
私たちがするべきことは、まずこれからの社会をしっかり見据えることと、それに向けた生き方をそれぞれ個人が確保することです。
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