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世界で過去に起きたインフレ

2020-09-03

世界的なインフレの歴史の一例

  • 16世紀 価格革命
  • 18世紀末 フランス革命ごろのインフレ
  • 第一次大戦後のドイツ 第一次世界大戦中の金本位制から離脱による貨幣発行料の著しい増加、経済的な不振、戦後の(ドイツの支払い能力を超える)莫大な賠償金
  • 1917年のソビエト政権
  • 第二次世界大戦後の日本
  • 1970年代 オイルショック
  • 1980年代のアルゼンチン 過剰な通貨発行が原因(2001年11月にアルゼンチン政府は債務不履行を宣言した)
  • 1917年のソビエト連邦成立時および1991年ソビエト連邦崩壊後のロシア 
  • ジンバブエ 2000年に白人の所有する土地を強制収用する法律が成立したことなど政治的な混乱で経済の基盤だった農業が崩壊、自然災害も加わったことが原因

価格革命は、16世紀にメキシコやペルーなどから大量の銀がヨーロッパに流入したことによって、銀の価値が急激に低下、逆に物価が上昇した現象のことで、これによって商業は発展し、従来の土地に依存していた階級は没落したほか、ヨーロッパの銀山(南ドイツのアウグスブルグ周辺)を独占していた一族(フッガー家)も力を失った。

フランス革命の頃のインフレは、アッシリア紙幣と言われる紙幣の発行量が増大したことと、政治的混乱による混乱、紙幣そのものが初めから信頼性が低い条件を抱えていたことなどが影響して発生した。

アルゼンチンについては、1910年代には世界で10位以内に入る豊かな国であり、1960年代でも宗主国のスペインや当時の日本よりも1人当たりのGDPが高かった。アルゼンチンが経験した経済的な混乱についてはいくつもの論文が書かれているほど注目されている(政治的混乱などの原因を挙げることはできますが、本当の理由は私にもよくわかりません…)

インフレが発生する原因

インフレが発生する原因は、いくつかにまとめることができます。

  • 実際の能力を超えた通貨の発行(金本位制から離脱して通貨発行量を増大させたときにインフレが起こりやすくなっている)
  • 財政赤字の増大
  • 金融政策の失敗
  • 戦争などを伴う政治的混乱(戦争が終わったあと、その戦費調達のために発行した債権などの負担と経済的な不振が大きく影響)

通常では抑制が効く状態であるのに、政治的な混乱を背景にいわばその安全装置を外してしまったとき(金本位制を離脱、など)、あるいは経済的な不振に見舞われているなど状況が悪化しているときに、その問題をさらに大きく悪化させる出来事が重なって起きると、経済的には大きな損害をもたらすほどの被害が起きています。

例えば…

第一次世界大戦後のドイツは、戦争の影響でハイパーインフレに見舞われたあと、一時は経済的な回復段階に入っていたのですが、そのタイミングで世界恐慌が襲ってきたことにより、甚大な被害を受けています。

日本においても(ほとんど参加していない)第一次世界大戦終了後に景気が悪化、世界的に景気悪化していく中でその状況に合わない政策を実行してしまったところ、そのタイミングで世界恐慌が発生したことにより、国内経済は大きく落ち込みました。

なお、インフレが起きる原因となるものとしては他に、エネルギー供給不足、景気循環の波などが影響してくることがあります。

ハイパーインフレへの対策とは何か

多くの場合、ハイパーインフレは、以下の対策を打つことで終息してきたようです。

  • 中央銀行の設立
  • 安定した政府予算に向けた措置
  • 金本位制の導入

いったん発生したハイパーインフレは、財政赤字への対処、金融政策の転換、通貨発行量を適切にコントロールするための対策を打つことなど、いわば通貨への信頼を取り戻すことによって収まっています。

需要と供給の観点でみたときの供給量を制御し、通貨が安くなり続ける原因を取り除く措置をとり、さらに”この通貨は将来も使用できる”という心理的な安心を与えることも大事、ということかと思います。

20世紀後半はインフレになりやすくなっている

これは傾向からも言えることですが…

金本位制ではデフレが発生しやすく(19世紀から20世紀初頭にかけてデフレになりやすかった)、それがある出来事をきっかけに、20世紀後半からはインフレが起こりやすい状態になっている、と言えます。

金本位制では、中央銀行が保有する当座預金(ベースマネー)に基づいて通貨が発行されることになりますが、そのベースマネーは急に拡大することはありません。 

ところが、 1971年のニクソン・ショック以後、ベースマネー(金)と通貨の紐付けがなくなりました(ニクソン・ショックとは、世界の基軸通貨であるドルと金の兌換停止が発表されたこと)

つまり、これ以後、ベースマネーを操作することが可能になった、ということになります。

それに伴い、相対的にカネの魅力は失われ、モノの価値が上がったことになりました(つまり、インフレが起こりやすい状態になっている、ということ)

噛み砕いて言えば、ニクソン・ショック以前に比べて通貨発行量を増やすことが簡単にできるようになったわけですが、ドルを持っていれば金と交換できる、という信頼が失われてしまっていることになるので、カネそのものは絶対的なものでなく、その信頼性が以前よりも低下した、ということになります。

カネ以外のものの価値が急に高くなったというよりは、カネ自体の価値(信頼性)がそれまでよりも低下した(金の裏付けがなくなったため)という状態であり、その結果、20世紀後半以後はインフレが起こりやすい傾向である、と言えます。

インフレ・デフレはどういう状態か

  • インフレはお金の魅力が失われた状態
  • デフレはモノの魅力が失われた状態

 インフレとデフレは、おそらくこのように表現することができます。

もし、私たちが今生きている時代がそもそもインフレになりやすいのだとすれば(この説明の仕方に当てはめるなら)

いまの時代は基本的な傾向として「お金の魅力が失われやすい状態」である

ということになります。

つまり、お金をずっと持っていると価値が減っていきやすい、ということでもあります。

そもそも安定性が失われた時代の中で、いかにお金の価値がインフレで減っていくことに対処していくか?

私たちは、これを意識しながら生きていくことがポイントとなっていくのかもしれません。

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日本で過去に起きたインフレ

目次1 日本で起きたインフレ1.1 江戸時代1.2 戦前1.3 戦後2 それぞれの背景・詳細3 戦前戦後のインフレの特徴4 いき過ぎたインフレは大きな影響を与える 日本で起きたインフレ 日本では、かつ ...

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