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知ってもらう方法
何かを知る方法は、限られている、と思われます。
人間は五感を駆使してものを把握していて、かなりの部分を視覚か聴覚に頼ることになります。
また、人間は生き物なので、生きていれば場所を移動して動きます。
そして、移動した先でも、情報を知る方法は視覚か聴覚によってであることが多くなります。
それ以外の方法もありますが、この2つに人間は頼ることが多い、というのが現実です。
行動パターン
- 情報をどこかで知る(ネット、広告全般、情報誌、口コミ、店頭)
- 買う(ネット、お店)
知る方法(買う方法については今回は述べないことにします)
- ネット 偶然知る(それがある、ということを知らない状態)
- 広告 偶然知る/知っていたものを再び知る(そのものの存在を認知している場合と、まったくしていない場合がある)
- 情報誌 偶然知る/関心があってさらに深く知る(存在を認知していない、または認知しているがさらに深く知りたいと思っている)
- 口コミ 偶然知る/知っていたがその中身の細かな部分まで知る(存在を認知していない場合と、認知しているがどこにもない生の情報を口コミでさらに得ている場合)
- 店頭 偶然知る/関心があってさらに深く知る(存在を認知していない、手にとって実物の状態を把握する(ただし、細かなスペックまでは把握できない場合がある、情報掲示の仕方や売り場担当者の説明の仕方にもよる)
出会う経路は限られている
結局のところ、ものがある、ということを認知していない場合、それに出会うことがなければその存在を知ることはありません。
知る方法は、目で見たか、耳で聞いたか、のどちらかであることが多くなります。
あるいは、知っている状態だったものを、目で見たり、耳で聞いたりすることで再確認する、という場合もあります。
欲しいと思っている人、あるいは、欲しいと自分では思っていないけれど情報に触れることで興味を持ってそれを欲しいと思う人に、出会ってもらうことが必要になります。
そして、その経路は、先ほど列挙した方法に頼っている場合が多い…
これは、入り口(流入経路)が限られていることと同じです。
行動した先で出会う場合
また、街を歩いていて情報に触れる、という場合もあります。
さらに、人と出会うことで情報を得る、という場合もあります。
さらに言えば、情報の質は、自分が何かしたいと思っていることをしている時、同じ趣味や考え方・同じものを目指している人によってもたらされる場合が高い、と言えます。
こういう人に出会うこともまた、大事なことです。
(出会い方はいろいろとありますが、まずはこういう人がいる場所に自分から参加することが大事です。それは、仕事かもしれませんし、特定の集団という意味ではカフェやお酒を飲むバーやラウンジの場合もあるかもしれません)
行動した先に出会った人と関係を築いていく時、その人の人生は豊かになります。
知らないものと出会う方法
- 自ら求めにいく
- 偶然知る
- レコメンドを活用する
- コンシェルジュ、ソムリエ、ツアーガイド、キャディといった存在
- レコメンド機能
ここで肝心なのは、まず出会うことです。
また、質の良いものに出会いたいのならば、無料の情報ではなく、有料の情報を利用することがいいと思います。
おそらく、レコメンドというのはそういうものです。
レストランのソムリエは、ワインをレコメンドする存在です。
また、旅行のツアーガイドやゴルフ場のキャディも、情報を与えてくれる(手助けしてくれる)存在です。
こうしたものをどうやって利用するかはその利用者次第ですが、情報を求めるならば、相手は与えてくれます。
ネットのカスタマイズされた広告や、おすすめ商品の表示もまた、レコメンドです。
問題点(情報の求め方とレコメンドの精度)
問題は、レコメンドしてくれる人・サービスがおすすめしてくれる情報が、自分にあっているかどうか、ということです。
受験参考書で言えば、自分のレベルに合わない難しすぎる参考書を選ぶと、理解に時間がかかって学習が進まない可能性がありますが、自分にあった参考書を選べば、理解が進みます。
- 何を欲しいと思って何を選択するか
- 求めた先の情報提供をしてくれる存在のレコメンドの精度
この2つがそれぞれうまく機能しないと、成果は上がりません。
対策
リアル店舗の生きる道
リアル店舗は、情報を検索するという点でオンラインサービスには及びません。
明らかに、リアル店舗はオンラインに比べて値段や品揃えという面で不利な点が多いと言えます。
なので、実物を手に取ることができる、ということの価値を高めるのがいいはずです。
また、なんでも揃えようとしても限度がありますので、特化したものを揃える、ということが重要かと思います(これを行うことで、お店自体がお客さんに対してレコメンドをしていることと同じになる)
これはセンスの問題であり、そのセンスがいい、と思う人に響けば、実際にそのお店を訪れて商品を手に取り、商品を買っていきます。
おそらく、なんでも揃う便利さを追求する道もあれば、特化した専門店を追求する道もあります(ネットを利用することで、店舗の弱点を集客などの面で補うことができるはずです)
また、接客することができるので、その利点を生かして相手の感情に訴える方法を考えて実行することも利点です。
オンラインのあり方
オンラインの場合、ものを手に取ることができません。
大事なのは、情報の精度と信頼性と利便性です。
これにはレコメンド機能も大事です。
それぞれの精度や情報量を高めていくことが大きな利点となります。
逆に、情報がスカスカだと、ネットの利点はあまりありません(イメージ重視の場合は文字情報ではないので、画像がもたらす情報量・印象が大事かもしれません)
これは情報量が必要ですし、正確さが必要です。
ネットの場合、宣伝コストが極端に安く済みますので、これを利用してうまく人に訴えかけられる方法で情報を伝え、見ず知らずの人に「それが欲しい」と思ってもらうことが必要です。
(次回に続く)