思考は現実化する
この本は、ナポレオン・ヒルがまとめ上げた成功のための秘訣の要点をまとめてある本です。
本書の中で、著者は思考の大切さを説いています。
それと同時に、例え影響力を持つ人から否定されても、自分自身を信じ続けることが大事であり、自分自身の能力と未来を信じ続けることで、目標は達成される、と説いています。
また、この成功とは、人生を豊かに生きるあらゆることに及んでおり、自分の人生を生きることの大事さ、富を分け与えることの大事さ、過去の失敗を悔やむことの愚かさ、心の平安の大事さ、などを説いています。
なお、他人を傷つけてまで成功を得ようとすることは否定されています。
自分がして欲しいことを相手にもする【黄金律】に沿って自分の願望を達成していく過程を「成功」と定義しています。
ナポレオン・ヒルとは?
ナポレオン・ヒルは1908年にアメリカで生まれ、1970年に亡くなっています。
新聞記者時代に大富豪のアンドリュー・カーネギーにインタビューしたことをきっかけに、カーネギーの依頼で20年間かけて成功者の思考をまとめることになり、こうして自己啓発の一連の著作を残すことになったようです。
大事なことは自分と未来を信じること
未来は語った言葉と思考で形作られていくようです。
悪い習慣に染まったままならば、確かにそのまま悪い習慣を元に悪い結果が訪れることになるでしょうし、良い習慣が身についていれば、悪い習慣を続けるよりは良い結果がもたらされるものです。
これと同じようなもので、ただ悲嘆に暮れて後悔しているだけでは人生はそのままであり、大事なことは自分と未来を信じることです。
結局のところ、ナポレオン・ヒルは、結果を出そうと思うなら悪い結果につながる要素は無くしていけ、と説いているわけであり、信じ続けて前進し続けることで目標を叶えていくことができる、と説いていることになります。
最終的には、心の平安こそが大事である、ということも、身体的精神的経済的に満ち足りた状態のためには必要であり、ナポレオン・ヒルの目指した最終的な成功の状態とはそういった状態のようです。
誇張が含まれている、という指摘も確かにあるようですが、人生の可能性の一端は確実に含まれているように思います。