過労

コラム

過労死|過労死が誰かを救うことはない…

2020-07-11

過労死が誰かを救うことはありません。

過労死するくらいなら、その前に仕事を辞めるべきです。

過労死が無くならない

過労死

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

過労死(かろうし、英語: karōshi, overwork death)とは、働き過ぎによって死亡すること[1]。重い作業負荷と長時間労働を原因とする心血管発作(脳卒中、心筋梗塞、急性心不全など)による死亡、および関連する作業障害を指す社会医学用語である[1]。また過労自殺(Karojisatsu)とは、働きすぎ、ストレスフルな労働環境に起因する自殺[1]。過労・長時間労働は、うつ病や燃え尽き症候群を引き起こしがちで、その結果自殺する人も多いので、過労死に含むこともある。

この現象は日本で最初に確認され、日本語の「カロウシ」は国際的に採用された[1]。国際労働機関(ILO)は、過労死は日本の重要な社会問題であると報告している[1]。この現象はアジアの他の地域でも広まっている。

長時間労働、多くの仕事量、職場マネジメントの欠如、日常的で繰り返しの多い仕事、人間関係の対立、不適切な報酬、雇用の不安、組織の問題は、職場における心理社会的な危険につなががりえる[1]

  Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%8A%B4%E6%AD%BB

なお、過労死の背景として、長時間労働、過度なノルマ達成の強要、心理的ストレス、会社組織の問題などが背景にあります。

過労死には、過労から来る健康悪化による脳疾患・心筋梗塞などによる突然死や、精神疾患による自殺、死に至らないまでも労働が不能になった状態も含まれます。

死ぬまで働け?

死ぬまで働いて何になるのか?

これは冷静に考えればそうなのですが、渦中にいると「そうも言ってられない」といいながら無理を重ねてしまいがちです。

ですが、本当に死ぬまで働いて、死んでしまっては意味がありません。

そういった状況を作り出している会社や社会のあり方が問題ですし、働く側もそれを拒否できないことが問題です。

いくら労働が美徳である、としても、異常だとしか言えません。

自営業の場合、サラリーマン以上に働かざるをえない状況に置かれる人もいますが、やり方次第で融通を利かせることもできないわけではありません。

サラリーマンの場合は、そうはいかない部分があります。

ノルマだけは大量にあり、時間に追われるばかりで、誰かに頼ることもできず、自由な裁量もない状態、しかも会社を解雇されたら生きていけない…

こうした状態は、悲劇です。

過労自殺

ここ数年を見ても、過労から来る自殺者の報道が続いています。

しかも、優良企業、とされている大企業で、過労自殺が起きています。

この問題は、一向になくなる気配がありません。

労働環境の悪化

経済の環境が変化し、働いても、経済的に見返りが得られにくくなってきています。

そして、どこの組織も人員が不足している状態です。

人手もなく、仕事量だけは増やされ、しかもその見返りは得られにくい…

問題が絡み合って複雑化していくだけで、解決策はなく、詰め腹を切らされるのは雇用されている側…

そんな背景があります

平均労働時間は過去の最大時より減少

統計によれば、日本人の平均労働時間は、ピークだった時代は年間2500時間ほどでした。

現在はそこから700時間ほど減少し、1800時間程度で推移しています。

ですが、過労死は増えていく傾向にあります。

厚生労働省 令和元年版過労死等防止対策白書より

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/karoushi/19/dl/19-1-3.pdf

労働基準法では、週の労働時間を40時間と定めていて、これを超える労働をさせてはいけない、としています。

1992年には労働時間等の設定の改善に関する特別措置法が制定され、労働時間を削減することがより厳格化されました(この法律は後に期限の定めのない法律になった)

ですが、過労死者数は増えていっています。

会社は面倒みてくれない

これは、ひどい状況です。

死ぬまで働かせる企業がなくなっていませんし、労働環境は悪化していくばかりです。

といって、体を壊してもそれは最終的にはその本人が苦悩するだけです。

法人としての会社は生身の人間ではありませんので、痛みや苦しみを感じることがない、まさに法律上の人(法人)でしかありません。

過労死するのは、人間です。

苦しみ、絶望し、死んでしまったとしても、その痛みは一体なんになるのか?

過労死が誰かを救うことはありませんし、悲しむ人を増やすだけです…

過労死するくらいなら、辞めよう

しかも「過労死する人が悪い」という風潮さえあります。

根性がない、などという言葉で片付けようとする人さえいます。

根性論で処理しようとする時点で、この問題が根深いことがうかがえる、と思うのは私だけでしょうか?

ろくな予算も権限も人員も与えず、ただ「頑張って」処理しろ、「根性があればなんとかなる」と言うのは、責任の押し付けでしかありませんし、卑怯だ、とさえ言えるでしょう。

そんなことをする組織は信用に値するのか?

一時的に生活に困ることになっても、過労死するような状況に追い込まれたら、迷わず退職した方がいいです。

会社というのも、市場原理の中に置かれています。

悪い会社は市場から退場してもらうのが経済のルールです。

個人の責任感や使命感を利用して人の命をないがしろにするような組織、経営陣は、明らかに失格です。

そんな会社を退職することは、世の中のためにもなります。

追い詰められたら、逃げてもいい。

あなたが生きることの方が、大事です。

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