販売とフォロワー数について考える
これまで副業のためにSNSで情報発信をしよう、と述べてきました。
ここで、SNSを運営する上で出てくる問題は、フォロワーの数についてです。
フォロワーはいらない?
フォロワーは、必要ありません。
ただし、それは「自分にとって必要ないフォロワーは」いらない、ということです。
ここで言いたいのは、数だけ増やすことに意味はなく、熱心なファンがいるかどうかを気にするべきだ、ということです。
なぜフォローしようとしているのか?
ここで、フォローをしようとする人間の心理を考えてみたいと思います。
アカウント運営側(こちら側)
アカウントを運営する側としては、将来的に自分にメリットになる人をフォローしようと考えます。
特に、ビジネスのためにSNSを運営している場合、フォロー対象は見込み客となるような人をフォローしたいと考えます。
(関係ない人を集めても、それは空気を集めているようなものです)
相手側
SNSを眺めている側にとっては、目の前にあるアカウントが自分に魅力的かどうか、自分にメリットになるアカウントか、または、損得を超えて面白いと思うアカウントをフォローしようと考えます。
自分の知らない情報を伝えてくれるアカウント、良い気分にさせてくれるアカウント(意図的に悪い情報を得たり、悪い気分を味合わせてくれるアカウントが必要だ、という場合もあるかもしれません)、あるいは実際に知っている人で友達になっている人のアカウントをフォローする、ということです。
考察
ここから言えることは、お互いの意図で共通するものがあるとするなら、それは自分にとってメリットがあるかどうか、という点だけだ、ということです。
しかも、特徴的なのは、アカウントを運営する側にとって、自分の見込み客とならない相手はフォローする必要が本来ない、ということです。
相手にとって魅力的なアカウントでありさえすれば相手がフォローしてくれるかもしれないのだとすれば「意図的に魅力的なアカウント」を作り、「フォローするとメリットがありそうなアカウント」でありさえすればいいのであって、その本心は(売り上げが欲しいビジネス用のアカウントならば)「見込み客となるフォロワーを集めたい」と思っているだけかもしれません。
必要ないことはしない、と考えるなら、魅力的(に見える)ビジネスアカウントは計算して作ることができるし、その運営者の本心はかなり冷酷なのかもしれません。
数の多さは必ずしも重要ではない(一定数は必要)
SNSの場合、フォローとアンフォローの数字のバランスが崩れすぎていると、1日にフォローできる人の数が限られます。
これはシステム上の問題で、このバランスがおかしいアカウントは機械によって運営されているのではないか?悪意があるのではないか?と判断されてしまうからだと言われています。
その意味で、フォローとフォロワーのバランスに気をつける必要はありますが、数の多さそれ自体は、実際はその人の影響力をそのまま示す指標ではありません。
(高級車に乗っている人が本当の意味でのお金持ちだとは言えないのと同じことです。しかも、中古のある車種になると、1台が軽自動車の新車程度の価格で買えてしまう場合もあります。これは、その高級車の10分の1程度の価格だ、ということです。それなりの格好を整えるために高級車を乗っている場合もあります。お金持ちであればあるほど、車は価値が減りやすいものであることを知っているはずなので、世間的に認知された高級車を所有しようとしない可能性もあります)
私が見てきた中でも、なんらかのクローズドなコミュニティを運営している人のアカウントの中には、そのコミュニティの存在をあまり公にしない形で運営しているせいか、SNSのフォロワーも300人未満だ、ということがあります。
そのアカウントの運営者は、そのコミュニティでは強力な影響力と発信力を持っているのにもかかわらず、です。
大事なのは交流を持つこと、ファンを増やすこと
これは、何を目指すのかということでもあります。
テレビに出てくる芸能人を目指すならば、フォロワー数は人気のバロメーターかもしれません。
ですが、こういう人気の集め方の場合、例えばその本人がなんらかのトラブルに巻き込まれてしまった場合、一気にフォロワーが離れていきます(実際に会ったこともないので、実際にその人のところに駆けつけて援助しようとすることはまずあり得ない)
このフォロワーの持つ意味は、どういうことになるのでしょう?
この形を目指したいと思うのならば、フォロワーを多く集めることは正しい戦略です。
また、そうではない戦略(フォロワー数は少ないが、その数に反映されない力を持っている場合)を採用するなら、フォロワーの数は見せかけでしかなく、フォロワーを獲得しようとする行動を取る必要もない、ということになります。
人間なので、自分を大きく見せたい気持ちはどうしてもあると思いますが、ビジネスでの利用の場合、目的によっては目立つことが逆にマイナスになることもある、ということになり、その結果、フォロワーを集めることを放棄していることもある、ということです。
フォロワーはお客さんであり、親しすぎる友達にしてしまうと販売はやりにくくなる
ビジネスでSNSを利用する場合、覚えておきたいことがまだあります。
それは、親しくなりすぎた相手にはセールスがしにくくなる、ということです。
ビジネスの目標は、ものを売ることにあります。
ですので、友人を作りたくてSNSを運用しているわけではありません。
友人になってしまうと、セールスを行うことで相手を失う恐怖が出てきたり、相手に便宜をはかりすぎてしまったり、感情的な部分が大きくなることで自分の時間を失いすぎてしまうことになったりします。
ビジネスと割り切るのなら、相手に過度に踏み込むのは得策とは言えません。