散財

コラム

資産運用について|お金を増やすということ|FX失敗談

2020-07-19

時間が空いたのでFX

(これは実話です)

私は2020年1月に、FXを始めました。

そして、紆余曲折の末、損失を出して2020年3月ごろ、取引を諦めて市場から撤退しました。

その当時の記憶を辿りながら、実際に何が起きたかを書き残しておきたいと思います。

なんだこれ?ゲームか(笑

FXを始める前に、私は株式投資の経験がありました。

その当時、私は会社で働いている状態でしたので、時間もそれほど自由にならないため、おもに取引していたのは投資信託でした。

楽天証券でNISA口座を開いていて、2015年ごろから毎月銀行口座から1万円引き落としで自動的に毎月投資信託の銘柄を購入するように設定していました。

長期取引を想定しており、相場をチェックするのは数ヶ月に1度だけ。

もちろん、新聞やニュースで経済動向はチェックするようにしていましたが、購入していた銘柄はインデックス銘柄だったので、代表的な指標とほぼ連動していました(つまり、この方法だとあまり時間を取られることなく投資を行うことができた)

私がそのまま予定通り会社員を続けて、70歳くらいに働くのを終えるまでこの投資信託を続けていれば、投資額はトータルで420万円、利息は少なくとも30万円程度確保できたように思います。

なお、給料が上がってきたら、投資額をさらに増やしていく予定でした(この投資信託で積み立てたお金は、将来の子どもの人生のイベントか、何か困ったときのために使う予定でした)

ところが…

私は訳あって会社を辞めることになりました。

同時に、プライベートでも独り身となります(この辺の事情については、語れるときが来たら語ろうかと思っています)

たまたま時間ができたこともあり、スキマ時間でお小遣い稼ぎ程度に儲けられるのではないか?と安直な考えが浮かんだため、楽天証券のFX取引ツールをダウンロードし、実際に入金も済ませて取引を始めてみました。

もしFX投資がうまくいくのなら、これを収入の柱の1つにしようかな?という都合のよすぎる甘い考えも、確かにありました…(当時は人生を模索している真っ只中でした)

ん?結構稼げるんじゃね??

システムに慣れるまでは、そんなに時間はかかりませんでした。

最初に戸惑ったのは、FXの場合、株と違って下落相場でも利益を出すことができる、というところです。

買いで入るか、売りで入るか、の違いなのですが、この考え方と発注方法に慣れてしまえば、FXは取引ができるかと思います。

そして、FXをやってみると…

よくわからないけど、すぐに1000円程度儲けが出ました。

「やった!これなら、すぐに稼げるかも?」

その時は、素直にそう思っていました…いま思うと、恥ずかしい思い出です…

損をする

ですが、そうそううまくいくわけがありません。

しばらくして、すぐに損をする場面が訪れます。

市場が荒れて、為替相場が急変、ドル/円相場で運用していましたが、とにかく相場が急落し、それまでの儲けは完全に吹っ飛び、マイナス1万円くらいの損失を出します。

これには正直、びっくりしました。

同時に「なんとか損失を取り戻せないか?」とも考えました。

手っ取り早く損失をカバーするために、私は取引金額を増やすことを考えます(実に、安直な考え方です…)

入金する

私は失業したばかりでしたが、時間には余裕がありました。

欲に目が眩むと、人間は歯止めが効かなくなってしまうようで、私は大事な預金の中から10万円を投資口座に振り分けて、FXを再開します。

(いまだに平日の日中にATMの前でお金を出し入れしている人を見ると、私は「何か訳ありの人なんだろうなぁ」と思ってしまうのですが…)

こうした衝動は、体験してみないとわからないことです。

その先に待つものが幸せな結果なら許せるかもしれませんが、実際にうまくいく人は、おそらく半分よりは少ないはずで、下手をすると利益を求めてあらゆるものを犠牲にし始めるような状態に陥るかもしれない恐ろしい光景が訪れる可能性があります(賽の河原で水を飲もうとしても水が火に変わってしまい、喉の渇きを潤すことができない「餓鬼のような状態」とも言えます)

さらに損をする

さあ、もう失敗しないぞ、と私は意気込んで取引を開始します。

最初は確かに資金が多くなったことでポジションを多めに持つことができるので、利益を出しやすい状態ではあったのですが…

実際には少しずつ損を重ねていき、1回の取引に割くことができるポジションも、じりじりと減少していくことになりました。

気づいた時には、またしてもそっくり追加投資した分のお金を失っていることとなりました。

自動取引を始める

FXをしていると、ずっと画面に張り付いて相場を監視している必要があるので、私は火効率な気がしてきました。

さらに、(パチンコでもやっているみたいに)血圧が上がったような感じになり、体に悪いようにも思い始めます。

FXはあくまでも空き時間にやるもの、と決めていたのですが、本来やらなければいけないことにも影響を及ぼし始めました。

相場がどうしても気になって、本業に集中できなくなったのです。

そこで、自動取引ソフトを導入することを思いつきます。

とりあえず、私はソフトを手に入れて、新たに口座も開設して、取引を開始しました。

さらにさらに損をする

この自動取引は、さらに私には向いていませんでした。

このソフトを使うことで儲けを出している人もいるらしいのですが、私は管理ができなかったようで、相場急変のため、かなりの短期間で最初に入金したお金をそっくり失ってしまいました。

当時、相場がかなり荒れている時期だったことも原因だったようです。

断腸の思いで取引を停止

私は、FXを断腸の思いで辞める決断をしました。

もし、私にもっと資金があり、もっと生活に余裕がある環境だったなら、もしかすると取引を続けていたのかもしれません…

ただ、幸か不幸か、私には当時、定期収入がない状態でした。

お金が減っていく原因となるものは排除しないと生きていけないという現実と、儲けられるかもしれない可能性と天秤にかけてみた結果、取引はもうしないほうがいいだろう、という結論に達しました。

FXが向いている人、というのも確実にいらっしゃるのでしょうが、いくつか文献をあたってみたところでは、勝率はせいぜい6割であり、どんなに上手な人でもかなりの確率で負けている、ということもあとで分かりました。

野球で3割打者なら、結構打っていることになりますが、冷静に数字を見れば、やっぱり圧倒的にヒット数は少ないですよね?

FXの世界もまた、失敗することが前提の世界であり、失敗による被害を極力少なくした上で儲けを積み重ねていくという世界です。

私には、その努力を積み重ねていくだけの時間的・経済的猶予は残っていなかった、というのが現実でした。

取引で大事なこと

投資は、引き際が肝心です。

そして、我を忘れてはいけません。

余裕資金で行うのが基本であり、生活をかけてまで投資をすると、下手をすると命を失う可能性も十分あります。

この意味で、ギャンブルと似たところがあります。

ギャンブルに向き不向きがあるように、FXにも向き不向きがあります。

レバレッジが高いので儲かる可能性は高くなっていますが、損をする可能性も高くなっている世界です。

深入りしすぎると、確実に失敗します。

どうか、それを理解した上で、FXをやってみるのなら、きちんと自己管理できる環境を整えた上で行うことをおすすめします。

(少なくとも私には、株式投資や投資信託の方が性格上適しており、FXは無理だったようです)

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