豊かさの定義
ここで、豊かさの定義を考えてみたいと思います。
人生の豊かさ
人生の豊かさとは、結局、その人自身の考え方や行動、人そのものの価値としか言えない部分と、その人をとりまく人との関係性によって決まる、と言えるかもしれません。
人間が素晴らしく、さらにその人を取り囲んでいる人たちとの関係が良好で、互いに利益をもたらすことができるのであれば、その人は独りぼっちの状態よりも人生の質が上である、と思われます(人間はコミュニケーションを取らない場合、認知症を発症する確率がアップしたり、寿命が短くなるなどの傾向がある)
なお、これは能力や身体的特徴を他者と比較して、という問題ではなく、生き方の問題であり、人を傷つけたりせず、人が嫌がる事はしない、といったことを守りつつ自らの目指す目標を達成しようとひたむきに生きることを通じて人生の質を高めていく、という生き方・生きる態度を指している、と考えた方がうまく説明できるかと思います。
経済的豊かさ
経済的豊かさとは、つまり、お金や資産を多く持っているかどうか、ということです。
それは、世の中が貨幣を媒介にしてものやサービスをやりとりしているからであり、お金を多く持っていれば、それだけ多くのものを利用することができるからです。
経済的豊かさを実現するためには、自分の労働力を誰かに提供する代わりにお金を得るという方法と、自分が持っている労働力ではない資産(土地・不動産・知識・お金など、労働力ではないもの)を利用することでお金を得る、という方法があります。
豊かに生きるということ
人間は、不幸になりたくて生きる人はいないはずです。
生まれた以上、いつかは死んでしまいます。
その期間は、長くても100年ほどしかなく、しかもずっと健康というわけではないので、いずれ体は動かなくなり、不自由さを抱えながら死を待つ状態になることも避けられません。
そんな人生において、ではどうやって豊かに生きるか?幸せに生きるか?
これは古くからの人間にとっての大きなテーマです。
では、いかに、その豊かさを実現していくか?
これが問題です。
(次回に続く)