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物価・貨幣価値・インフレ
市場では、商品はお金を利用して、商品の対価としてお金を支払うことによって売買されることになります。
このお金もまた、価値が変動します。
基礎となる交換の基準のようなもの自体が、価値が変動する、ということは、かなり大変なことです。
今ある100円は、20年後には100円の価値があるとは限らないのです…
仮にそれが20年後に利用するものだったりする場合で、現在100万円、だとすると、20年後も100万円という保証はなく、そもそもお金の価値が変わっているので、安くなっているか高くなっているかも分からない…
ということになります。
特に、人間は必ず年老いて体が動かなくなる時が来ます。
そのときのために貯蓄していたお金が、いざ年老いて使う必要に迫られた時に、お金の価値が下がっている状態(インフレ)になっていると、その貯蓄をするためにしてきた苦労が報われなくなってしまいます(仮にお金の価値がゼロになっていたら…?恐ろしいですね…)
ということなので、お金にもタイミングがあります。
さらに言えば、お金のタイミングを見るために、インフレなのかデフレなのかを知ることが大事です。
中古価格
持っているものを手放す、という場合には、それが高く売れるかどうかは中古品の市場動向に左右されます。
もし、中古で売る値段が買った時より高ければ、使った分はタダ、しかも余計に儲けが出ている状態です。
ですので、この中古価格、ということも念頭に置くこともまた重要です。
(できるだけ価値の落ちないものを買っておけば、売る時にも値段は落ちていない傾向があります)
季節変動
商品には、売れる季節があったりもします。
冬場に薄手の生地の服は売れないでしょうし、夏場に冬に着るコートは必要ないかもしれません。
暑い時だからこそビールが飲みたいかもしれませんが、冬の寒い時にはビールは飲みたくないかもしれません。
ものによっては、こうした季節、あるいは気温といった要素に影響を受けるものもあります。
お得なタイミングはいつ?
以上のことから「お得なタイミング」は、わかりにくい、としか言えない部分もあります。
強いていうなら、お得なタイミングが来た時に対応できる態勢を整えておく、ということしかない、のかもしれません(お金を用意しておく、とか、知識を蓄えておく、とか…)
そうして「欲しい」と思ったときが、そのタイミングのときなのかもしれません(としか言えない)
売買のためには売る側と買う側の意思が合致しないといけない
もちろん、売買は1人では行うことができず、必ず相手が必要です。
欲しい、という人と、売ろう、と言う人がいて、初めて成立します。
この意思が合致しない限り、売買は成立しません。
これもまた、タイミングの問題です。
いかにタイミングが大事か、ということですね。
いかにマッチさせる?
大事なことは、いかにこの両者のタイミングをマッチさせるか、ということです。
単純に考えれば「合えばいい」のですが、実際には合わない…
そのために、あの手この手を使って宣伝をしたり、値引きしたり、時には値上げしたり、いろんなことをして相手の気を惹こうとします(そうしないと、買おうという気になってもらえないことがある)
黙っていても人が殺到して、バンバン売れていく、ということは、おそらくもう起こりません。
ものを売ろうとする側にとっては難しい時代になっているのかもしれません。
また、宣伝が増える、という意味では、誘惑が多い時代になった、ということでもあるので、買う側にとっても目の前にあるものの価値を確かめる目が必要になり、買うのが難しくなった、とも言えます。
お互いに難しがっていても仕方ないんですが、これが現実の姿です。
孔子の話(いつその価値が実現されるのか?という問題)
(これは余談です。ものの売り買いの話ではありません)
『論語』で有名な孔子は、紀元前500年ごろに生きていた人です(いまから2500年ほど前の時代に生きていたことになります)
孔子の人生を見ると、孔子は弟子を引き連れ、中国各地を転々とします。
自らの考え方を採用してくれる君主を求め歩いたことになりますが、残念なことに、生きている間にその考え方は受け入れられたとは言えなかったようです。
そして、自らの理想を世の中に広めることができないまま、貧しい生活を送って亡くなることになりました。
死後、孔子の弟子たちによって孔子の教えは『論語』としてまとめられます。
孔子自身は予測できたかどうかはわかりませんが、孔子が亡くなった後、『論語』は大きな影響力を発揮し、東南アジア諸国において未だに儒教的考え方は文化の奥深くに根付いています。
これを見ると、本当の価値とはなんだろう、と考えないわけにはいかないと思います。
生前に報われなかったことは孔子にとって悲劇なのですが、その理想は死後に実現されていると言えます。
「何を求めるか」と並んで、「いつ結果が出ることを求めるか」ということも大事、ということかもしれません。
タイミングとは、こういう側面も持っている、と言えるでしょう。
まとめ
「必要なものを、必要とする人に、必要な時に、必要なだけ」提供する、ということを考えるのがマーケティングだ、と言われます。
これからの時代を生き抜くためには、誰もがこのマーケティングの感覚を持つ必要に迫られている(のかもしれない)と思います。
これもまた、そういう時代のタイミング、でしょうか…??
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タイミングの話|何事もタイミングが大事!?
目次1 タイミングの話2 売る側:売れるタイミング3 買う側:欲しいタイミング4 需要と供給5 商品のライフサイクル6 景気循環の話(短期〜長期) タイミングの話 タイミングは、とても重要な要素です。 ...
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