まとめ:サブブランドをうまく使えば料金を減らすことができる
- サブブランドを展開しているのはauとソフトバンク
ドコモと楽天モバイルはサブブランドを持っていない- サブブランドは機能が制限されるが料金が安い
- サブブランドはメインブランドの回線を利用している
- サブブランドをうまく利用することで選択の幅を増やすことができる
一部の大手キャリアはサブブランドを持っている
大手通信キャリアは、自らのブランドとは別に違うブランドを持っている場合があります。
そのブランドの方が料金が安い傾向があります。
auはUQmobile
auはサブブランドとしてUQmobileを展開しています。
UQmobileは格安SIMのブランドであり、本家auに比べると月額料金が安い傾向があります。
また、モバイルルーターの分野ではUQ-WiMAXは安くて繋がりやすいという理由で一定の支持を集めています(WiMAXは規格名であり、同技術を利用する企業は他にいくつも存在します)
ソフトバンクはYmobile
ソフトバンクも、サブブランドとしてYmobileを持っています。
Ymobleはソフトバンク傘下のサービスと親和性があり、ペイペイのポイントが貯まりやすくなっていたりします。
Ymobileも、本家のソフトバンクに対して格安SIMのブランドという位置付けになります。
ドコモはサブブランドを作らないつもりらしい
業界最大手のNTTドコモは、現時点ではサブブランドを展開していません。
どうやら、ドコモは今後もサブブランドを持つつもりはないようです。
Yahooニュース 2020年7月10日 より https://news.yahoo.co.jp/articles/0d93847613e32a75b497f7a01c01b0832691d8bd
なお、NTTは1996年に事業分野ごとに分割されています。
持ち株会社であるNTTの下に、NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTデータがぶら下がっている形になっています。
携帯電話を展開しているドコモのサブブランドではありませんが、格安SIMとしてNTTコミュニケーションズがOCNモバイルONEを展開しています。
追記:ドコモは2021年3月26日からahamoという名称でサブブランドを展開しています。
楽天モバイルはMNO事業を開始したばかり
なお、自ら基地局を整備し、第四の通信キャリアになった楽天モバイルは、MNO事業を開始したばかりであり、サブブランドを展開する前に自らのブランドを拡大する段階にあります。
人口カバー率で他の大手3社には及ばず、自らの通信網でカバーできないエリアについてはauの回線を借りながら事業を行っている状況です。
そもそも楽天モバイルはMVNOから始まった会社ですので、MNOでありながらMVNOのような位置付け、とも言えます。
サブブランドは料金が割安
どうしてサブブランドを作っているのか?と疑問に思う部分もありますが、サービスを多様化する目的があるのだろうと思われます。
(ドコモは混乱を避けるためにサブブランドを作らない方針)
事業者それぞれの方針や事情がおそらく違うことも関係しているのでしょう。
ただ、単純に比較してみても、UQmobileもYmobileも本家のメインブランドに比べて料金が安い、という特徴があります。
だったら、どうしてメインブランドの料金を下げないんだろう?という素朴な疑問も生まれてきますが…
サブブランドについては機能を絞ったりしながらそれぞれ棲み分けをはかりつつ、それぞれ対象とする層を分けることで収益を上げていく、ということのようです。
回線はメインブランドの回線を使用しているので安心
サブブランドは、メインブランドの通信網を利用しています。
実際、Ymobileは格安SIM業者の中では速度が早い、という結果が出ていますし、UQmobileについてもそれは当てはまります。
メインブランドに比べると機能は制限されていますが、その分安い料金設定になっているので、使い方によって料金を抑えつつ携帯電話サービスを利用することができます。
スマホを複数台持っている場合、あまり使わないスマホはサブブランドに切り替える、といった選択をすると、料金を抑えられる可能性もあります。
なお、メインブランドとサブブランドの組み合わせだとセット割プランが効かない場合もありますので、ご注意ください。