職場の人間関係|その4

2021-03-04

お金のために命や精神を犠牲にしなくてはいけない理由などない

退職を伴うと、とかく不安になります。

お金がないと生きていけないからです。

これはやはり現実問題として大きなことであり、この問題があるからこそ、なかなか職場を退職することができなかったりします。

ですが、お金のために命や精神を犠牲にしなくてはいけない理由などありません。

命あってこその人間であり、健全な精神がなければ病気にかかってしまいます。

そのベースがあってこそ、人は生きていこうと思うわけであり、そこから生きるためにお金が必要ならば、お金を得る方法を考えたり実際に働くことでお金を得ようとするはずです。

お金は確かに大事ですが、お金だけにこだわってしまうと、お金の奴隷になっているだけで、そもそもの自分の人生をお金のために犠牲にしてしまいかねません。

日本社会の雇用制度の闇

日本の場合、雇用環境はあまり流動的ではないメンバー型と呼ばれる形態と言われます。

それ以外の国の場合、雇用は流動的で、ある仕事のために集まり、それが達成されたら解散するというようなイメージのジョブ型と呼ばれる形態です。

メンバー型の雇用は確かに働く人の生活が安定し、会社にとっても安定的な労働力として見込めるというメリットがあり、社会も安定するかと思います。

このメンバー型雇用が戦後の日本の発展に寄与した部分も大きいと思われますが、経済環境が変わったことにより、変化が激しい時代が訪れています。

必要とされる能力を持っていない人材を会社が雇い続けることは困難となってきています。

変化する状況に対応するためには、ジョブ型に転換する必要がある(あるいはジョブ型雇用を部分的にでも取り入れる)状況が来ています。

とはいえ、いまだに日本の社会の考え方は、過去の時代に当たり前とされた考え方に支配されています。

1度就職した会社に定年まで勤務することが美徳、会社員でない人は社会的に信用されない人、といった見方さえいまだに残っています。

こうしたことも作用してか、なかなか会社を退職することに心理的抵抗を感じる人が多いと考えらます。

ですが、現実問題として、会社にい続けることこそが人生を危機に陥れるような自体を招きかねない場合すらあります(仮に勤務している会社が倒産して、次の働き口を探そうと思っても、自分がいた会社でしか通用しないようなスキルしか持っていないと違う環境では役に立たないということもありうる)

このように、過去の時代の社会の安定に寄与した慣習が、現在では人々に心理的な足かせとなってしまっているのではないか?と思わざるをえない部分が確かにあります。

幸せに生きましょう

大事なことは、人生を幸せに生きることです。

仕事は、そのための1つの手段にしか過ぎません。

仕事をすることが自分の幸せと重なっている人は、仕事をすることが自分にとっての幸せなので、仕事を精力的にこなすことが幸せなはずです。

そうでない人の場合、仕事にこだわることは自分を苦しめるだけですので、あまりにも無理をしすぎると、体や精神を病んだりすることになるので、ほどほどのラインを見つけてその範囲で働くことが望ましいことになります。

自分以外の人がいないと、世の中は成り立ちません。

ですが、自分以外に人がいるからこそ、余計な悩みが増えることもまた事実です。

そのことで過度に悩んでしまうくらいなら、環境を変えることも選択肢に入れ、お金のためだけに生きることをしないで自分の幸せのために生きる方がよっぽど上手く生きることにつながります。

人間は、幸せになるために生きているわけであり、苦労するために生きることはただ苦痛なだけです。

それで人生を終えてもよい、と考えるのなら、それでも構いませんが…

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