人生における機会費用について|無駄に後悔しないために

2020-07-11

機会費用とは?

機会費用 opportunity cost とは、経済学の用語です。

ある選択を行った場合、同一期間に得られる最大の利益と、違う選択を行った結果得られる結果の差を機会費用と呼びます。

これはどういうことか、というと、高校を卒業して働き始める場合と大学に進学する場合でいうと、卒業後4年間で得られる賃金と大学進学で収入が得られない期間の差を指すことになります。

4年間働いたら得られたであろう賃金を、大学進学した学生は失います。

進学という選択によって、働いていれば得られたはずの利益は得られていないことになります。

機会費用による損失

こうした機会費用による短期的な損失は、どんなことにも起こり得ることです。

なんで損してまでそんなことをするかというと、それは短期的に損をしていたとしても、長期的には得になるという判断があるからです。

高卒労働者の生涯賃金と大卒労働者の生涯賃金は、大卒労働者の方が3000万円ほど高い傾向にあります。

つまり、大学にいくことで、将来得られる賃金が多くなるだろう、ということが言えるのです。

短期的には、4年間働いていないので損失ですが、それをカバーできるだけのものが得られる、と思うから大学に行っているという側面もあるわけです。

機会費用と得られる期待値

なお、もし生涯賃金にさほど差がないのであれば、おそらくですが大学進学率はもっと低下しているのではないか?と思います。

損をしてでもする価値があるからこそわざわざ行動していますよね?

もしも大学に行くことが利益にならないならば、大学はただ遊びに行くところ、知的好奇心を満たすためのところになりかねないわけです(すでになっているかもしれないが…)

この場合は簡単にいうと、損して得とれ、それが機会費用なのです。

利益が得られる保証はない

機会費用を考えるとき、見逃すわけにはいかないことがあります。

将来において利益を回収できる保証はどこにもない、ということです。

経済には波があります。

いまの利益を放棄したことが生きてくるならそれに越したことはありませんが、逆に重荷になるのならば、そもそもその選択をしたことが後々悪影響を生むだけでです。

大学にいけばなんとかなる、というのは幻想です。

もちろん、有利であることは事実だと思いますが、その4年間の間に死んでしまう可能性だってありますし、そうでなくても当初思い描いていた結果を得られなくなることは十分あります。

後悔しないために

機会費用を将来に生かすためにも、人は懸命に生きなければなりません。

時間は戻ってきません。

体力、気力などの面から見ても、年老いてからではできない・やりにくくなることはとてもたくさんあります。

人にはボーッとしている時間などは本来ありません。

人生はあっという間なのです。

なんのために、何をしたいのか、それを実現するのには何が必要で、どうやって実行していけばいいのか?

あとで後悔しないように、自分の下した選択には責任をとりつつ、人生を積極的に生きて行くこと、それが大事です。

生き方を見つめ直し、豊かさと幸せを両立できたら、きっと幸せですね。

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