特定の単語(フレーズ)を知っているかどうか
逆にいうと、単語さえ知っていればいい、ということでもあります。
つまり、商品の良し悪しはさておき、名前が有名ならば誰かに知ってもらえて、検索上位に表示され、さらに人の目につくようになり、さらに知られていく…という循環ができることになります。
よほどひどい商品でない限りは、こうして知った商品を手にとって使って「これはとても使い物にならない商品だ」ということにはならないはずです。
こういう形でとりあえず商品を販売しておき、そこで得た資金を利用して商品の質の向上を図っていく、という部分も実際にあることです。
知ってもらうかどうか、ここに関心が集まる理由がここにあり、その技術であるSEOを極めることに注目が集まるのも自然なことと言えます。
また、SEOを極める上で大事なのは、人の心理です。
どういう時に人は興味を持つのか?このことに深くアプローチすることができれば、人の感情をうまく利用してうまく情報を伝えたり、どこかに誘導したりすることができるようにもなります。
懸念されること(イメージのひとり歩き?)
もしかすると、これは下手をすると、内容を吟味しないまま、人気があるものに飛びついてしまうことになる、という可能性も含んでいます。
人気は勝手にできるのか、それとも誰かに作り出されるのか?この部分は私にはちょっと判断できないところですが、検索エンジンの傾向や世の中の現象、ブログやSNSに人気が集まっていく流れをみても、最初はわずかな人しか見向きもしなかったものが、だんだんと雪だるま式に人気を集めていくことが多くあります。
まさに、人気が人気を呼ぶ状態です。
最初に集まっていた人たちは、その価値を深く理解していたかもしれませんが、あとで人気が膨らんできてから集まってきた人たちは、もしかするとその価値を(最初の人たちに比べたら)そこまでは理解していないかもしれない、ということもありえます。
いわば「なんとなく」好き、という状態です。
「なんとなく」ということは、もしかすると中身を知らないということです。
どうして「なんとなく」好きなのか、どうして「なんとなく」嫌いなのか…?
人が集まっているから「なんとなく」好きかもしれないし、みんなが良いと言っていて評価が高いから「なんとなく」いいのか…
この状態がいけないと言いたいわけではありませんが、ただ、イメージで良い悪いを感じる状態は、とても誰かに流されやすい状態だと思います。
「なんとなく」良いと思ってもらえる状態をうまく作り上げてしまった人が、結果的に大きな影響力や経済力を手に入れる世界…こういう世界は果たして、どういう世界なんだろう?
これが懸念されることです(悪い方向に進まなければいいのですが…)
今後の予想
技術革新のスピードは目覚ましいものがあります。
スマートフォンは登場してから10年しないうちに誰もが持つようになり、人々の行動や社会そのものが変わりました。
それまでパソコンは大きな存在でしたが、現在ではスマートフォンの影響力がとても大きくなっていて、音声認識技術が発達したこともあって、文字を打たなくても機械に話しかけるだけで操作ができるようになりました。
パソコンという製品は今後も残り続けるとは思いますが、おそらくそのシェアは下がり続けていき、文字を打つ、ということの重要性は低下していくかもしれません。
代わりに…文字ではなく音声認識によって、検索が行われることが圧倒的に多くなっていくのではないか?と思います。
(実際、Alexaなどの端末が販売されていますし、スマートフォンはすでに音声で情報を検索してくれるだけの能力を持っています)
なので、声による方法が広まっていくのなら、ますます機械に命令を与えるための単語を知らないとどうにもならない状況がやってくるかもしれません。
その言葉を知ってもらうためにはどうするか、ということがますます熱心に行われていくはずです。
そして、結局は、いかに知ってもらうか、ということに1番うまく取り組んだ者こそが1番の勝者になれる、ということが起こります。
いい悪いではなく、これが起こっていくであろう現実だと感じます。
知ってもらうためには、何をしなければいけないのか?
それはおそらく、人の心を動かす、という作業です。
この先に何があるかはわかりません。
ただ、何かがあるかもしれない、ということだけでも知っている方が、その何かが起きたときに原因を知り、対策をとったりすることができるはずだ、と私は信じています。
そして、こうして起きていく様々な現象を通じて、人は「人がどういうものであるか」ということを身をもって知っていくのかもしれません…
おまけ
音声で情報を取得したり情報家電が操作できる端末の一部です。