前回に引き続き、事業資金の借り方についてです。
今回は、クラウドファンディングについて考えます。
目次
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングというのは、不特定多数の人からウェブを介して資金を調達する方法のことを言います。
クラウドファンディングのはじめ方
- クラウドファンディングを運営している団体のサイトに登録します
- そして、クラウドファンディングを利用して資金を集める目的などのことについて登録やその説明の投稿などを行います
- クラウドファンディングの運営元の審査を経て、ファンドの募集を行います
- 方法は、SNSなどで呼び掛けたり、ブログを利用したり、様々です
- 資金が目標数集まれば、目的達成となります
クラウドファンディングの運営元は、手数料を取ることで成り立っています。
目標が達成された場合、運営元には事前に取り決められている割合の手数料を報酬として受け取る形になります。
クラウドファンディングのメリット
- 返済能力という意味での信用ではなく、人間としての人柄などの信用があれば、資金を集めることができる
- 銀行融資で断れても、クラウドファンディングならば頑張り次第でお金を集めることができるかもしれない
- 自己資金ゼロでも大丈夫
クラウドファンディングのデメリット
- お金を出したのにリターンが返ってこないトラブルが起こるかもしれないこと
- ウェブ上に、プロジェクトが成功しても失敗しても何らかの形で情報が残り続けること
- 出資者個人が多数になるので、必要な作業やコストが増える
ネットを介しているからか、これはオークションサイトのトラブルに少し似ていますね。
銀行ならば、お金を借りるには創業計画書などを作成して担当者と話し合う、ということでお金が借りられかもしれませんが、クラウドファンディングの場合、創業計画書に当たる文章を作ってクラウドファンディング運営元のサイトに投稿し、その後は自ら宣伝活動をする必要があります。
Twitter、Facebook等で知り合いが多く、浸透しやすいテーマを掲げたりすれば目標を達成しやすいという利点がありますが、宣伝がうまくいかなかったりすると目標は達成しにくくなります。
SNSに慣れていて集客の方法や宣伝の仕方に詳しい人は、クラウドファンディングという選択肢も有力な方法の一つだと思います。
クラウドファンディングの返済義務
資金貸付タイプのクラウドファンディングでない場合は、返済義務はありません。
ただし、リターンという形でお礼をすることになっているのなら、そのリターンを送り届けることは必要です。
まとめ
銀行融資以上に、クラウドファンディングの場合はお金を集めるための目的や、それに対しての思いや情熱が大事になります。
夢や希望を魅せる、伝えるための努力や工夫が必要になります。
(なお、クラウドファンディングの達成率は30パーセントほど、と言われています)
-
事業資金の借り方
開業資金を集めよう、と考えたとき、金融機関に相談しにいくことが選択肢に入ってくると思います。 今回は、通常の金融機関からの借り入れとはまた別の、クラウドファンディングについても考えます。(2回に分けて ...
続きを見る