今回は、同級生2についてです。
このゲームも思い出深い1本となりました。
PC98版で遊んだのですが、前作に比べると難易度が増していて、システムにも変更が加えられています。
PC98版「同級生2」とは?
『同級生2』(どうきゅうせい2)は、1995年1月31日にエルフから発売された、18禁のゲームである。ジャンルは恋愛アドベンチャーゲームである。パソコンでヒットを出し、その後さまざまな機種に移植されている。1992年に発売された『同級生』の続編である。タイトル画面にはHere is the only your springtime of life.という副題も表示されている。なお、外伝『卒業生』についても当項にて記述する。
概要
前作『同級生』に引き続き、シナリオ・ゲームデザインをエルフ社長である蛭田昌人、キャラクターデザイン・原画を竹井正樹が担当している。
本作は、前作以上にドラマ性が非常に強いゲームとして発売された。それがユーザーに歓迎された反面、難易度が高くなっている[注 3]。ターゲットにした女の子にはそれぞれ個別のシナリオが用意されている。本人、あるいはその女の子に関係する人物と会話をすることでシナリオが進み、少しづつ二人の仲が恋愛へと進展していく恋愛アドベンチャー。
物語の舞台となる時期設定については、前作が夏だったのに対し、本作は冬になった。本編の日数は前作と比べて1週間短縮され、12月22日から1月6日までの2週間となり前述の難易度の高さも、この日数短縮による所が大きい[要出典]。
前作では自由度が高い反面、何をどうプレイしたら良いのかわからないプレイヤーが続出したことから、本作では単純なコマンド総当たり型アドベンチャー方式の「プロローグ」が挿入され、主要キャラクターと移動先が紹介されるようになった。
ゲーム中には時間の概念があり、建物への出入りや、電車での移動、などのイベントによって一定の時間が経過する。女の子とのデートなど、約束をした場合は時間を守らなければならないし、特定の時間にしか現れない女の子もいる。
本編には広大なマップを移動することが嫌という人向けに、マップ全体を縮図で捉え、行きたい場所をクリックするだけで即座に到達できる「縮小マップ移動」が導入されている。また、前作では自室で寝ると必ずセーブされると共にゲーム内時間が8時間経過していたが、本作ではセーブかロードを選べる上、セーブ箇所も最大5か所まで増やされており、寝る時間も1時間から8時間の間で選べるなど、細部のシステム調整が施されている。
エンディング前の告白部分にも手が加えられた。前作では主人公からヒロインに告白するパターンだけだったが、本作では攻略の進め方次第でヒロインから主人公に告白するパターンも発生するようになった。なお、ヒロインからの告白は、1人を除いた全員を主人公の選択で断れるようになっている。
なお、タイトルこそ「同級生2」となっているが、主人公と同級生ではないヒロインが多く登場する点は前作と同様である。
Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E7%B4%9A%E7%94%9F2
ゲームの設定・舞台
ゲームは前作が夏だったのに対し、本作では冬になっています。
期間は高校3年生の12月22日から1月6日の2週間。
高校生活最後の冬休みやクリスマス、新年というイベントが訪れる期間です。
舞台となるのは私立八十八学園です。
設定としては進学する生徒もいれば就職する生徒もいて、裕福な家庭もあればそうでない家庭もある学校という設定のようです。
主人公は前作と違うキャラクターとなっていますが、性格はとてもよく似ています。ナンパな性格で、ケンカが強く、人気者で、破天荒で、ちょっとエッチで有名ですが、彼女はいません。進学・就職よりはフリーター志向が強く、しばらくやりたいことを見つけようと考えている、という設定です。
なお、エルフの他のゲームに出てくる主人公「りゅうすけ」の息子がこの同級生2の主人公「りゅうのすけ」ではないか?と思われます。
というのも、主人公の父親は考古学者、という設定になっていて、これはエルフが同級生2以前にリリースした「DE・JA」の主人公の職業と同じであり、名前も似ているからです(あくまで推測ですが…)
キャラクター
キャラクター設定については、前作よりも作り込みが細かくなっている傾向です。
鳴沢唯 主人公と同じ家に10年間暮らしている同居人(戸籍上の繋がりはない)主人公を「お兄ちゃん」と呼ぶ。
水野友美 薬学部を目指す主人公の同級生。盗撮被害に遭っている。
篠原いずみ 弓道部の部員で篠原工業の社長令嬢。ボーイッシュで飾らない性格。
舞島可憐 アイドルとして芸能活動をしている同級生。仕事が忙しく、学校にはあまり顔を見せない。
加藤みのり(鈴木ひろ子) コンビニでアルバイトをして家計を支えているが、端麗な容姿を隠すために偽名を名乗り、野暮な格好をしている。クラスでは影が薄い。
南川洋子 バイク屋の一人娘、いわゆる不良の設定だが、筋を通す純な性格。
杉本桜子 病弱で3年間病院に入院している。なお、他のキャラクターの攻略にも関わってくるが、出現させるにはコツが必要となる。
鳴沢美佐子 主人公の同居人、鳴沢唯の母親。夫と死別し、住居兼喫茶店を営む。
都築こずえ 主人公に憧れている1年生。
片桐美鈴 国語教師であり主人公の担任。学園一の美人教師。
野々村美里 バスガイドで、主人公たちが温泉旅行にいく際に知り合う。
田中美沙 前作の登場人物であり、体育大学2年生。前作の主人公とは別れたことになっていて、親友が転居した街である八十八町を訪れた際に主人公と知り合う。
安田愛美 保育園の保育士。なお、主人公と敵対する男性教師に言い寄られている。
永島久美子 主人公らが温泉旅行に行った先の旅館の娘。
永島佐知子 主人公らが温泉旅行に行った先の旅館の女将。夫とは死別している。
コンシューマー版ではさらにヒロインが追加されています。
なお、人気キャラは鳴沢唯だったようです。
前作においては、メインヒロインが不人気という現象が起きていたのが印象的だったのですが、本作においてはメインヒロインが1番人気を得ました(^^
制作スタッフ
制作については前作と同じく、シナリオは前作と同じ蛭田昌人氏、キャラクターデザインは竹井正樹氏、制作会社はエルフでした。
なお、本作のリリースは1995年1月31日(DOS版)となっています。
前作のリリースが1992年12月17日だったので、前作発売からおよそ2年後に発売された作品となります。
その間、エルフ名義で発売されたタイトルが4作品ほどあった(メタル・アイ、メタルアイ2、シャングリラ2、ドラゴンナイト4)ようなので、当時のメーカーのリリースペースはかなりハイペースだったように思います。
ゲームの難易度
前作に比べて、ゲームの難易度は上がっています。一部のキャラクターは出現させるのが難しく、そのために攻略しづらくもなっています。
また、ゲームで設定されている期間が2週間なので、前作よりもイベントが詰まっている印象があります。
シナリオも、攻略不可能になるバリエーションが増えていて、難易度は高くなっています。
思い入れ
私はこの作品を知ったのはリアルタイムではありませんでした。ただ、雑誌などで存在は知っていて、実際にゲームをプレイしたのは発売から割と時間が経過してからでした。
遊び終わった後の感動はあったものの、前作の同級生をプレイした時のような衝撃は無かったのが正直なところです。
同級生のシステムをより進化させたゲーム、という印象があります。
シナリオとしては、桜子シナリオがお気に入りです。
ゲームのその後
ゲーム機としてのPC98は、そろそろ終焉を迎えようとしていました。
同級生2の発売された頃というのは、Windows95が発売目前であり、時代がMS-DOSからWindowsへと遷ろうとする時期でした。
なお、当時のパソコンはCDーROMではなくフロッピーディスクによる供給であり、容量の問題もあって音声や動画を収録することは不可能でした。
それを考えると、同級生2もまたテキストで読ませるタイプのゲームだと言えます(後のWindows版では、キャラクターに音声がついています)
キャラクターが喋る、というのは当時としては画期的で、私が最初にそういうゲームに触れたのは、Windows版「下級生」が最初でした(^^
今では当たり前になったことが、当時はまだ実現されていませんでした。
逆に、環境がリッチになった分だけ、そうした新鮮さを感じることができなくなってきているので、不幸なことなのかな?という気もします…
同級生2はメディア展開が幅広く行われた作品で、いまだにネットで中古品を検索すると数多くの商品がヒットします。
商業的にはセガサターン版で13万8000本ほどを売り上げている他、プレイステーション版、PCーFX版などもあります。
PC98版は、売り上げデータが不明でした(前作よりも売り上げ本数は少なかった?)
時代的に1995年はプレイステーション版「ときめきメモリアル」が発売され、アニメでは「新世紀エヴァンゲリオン」が放送された時期でした。
時代に残る作品が相次いで世に出た年を飾る作品の1つ、と言えます。
同級生2が残したものとしては、鳴沢唯というキャラクターの影響が強いかと思います。
同居人で血のつながりがないけれど、主人公を「お兄ちゃん」と呼ぶ、妹のような存在…
妹キャラ、という呼び名で一括りにされるキャラクターの原型は、鳴沢唯というキャラクターに集約されていて、同級生2をプレイしたユーザーによって認知されたかと思います。
これ以後のゲームやアニメに「萌え」や「妹萌え」という概念を定着させた作品のうちの1つです。
(「萌え」という言葉については、美少女戦士セーラームーンに登場したキャラクターである「土萌ほたる」の苗字から「萌える」という語に転化した、という説がある)
ゲーム世界に没入して、その世界で戯れるという感覚は、おそらく前作を超えていたと思います(個別シナリオの充実)。
思い入れが深まった部分がある一方で、システムの関係でゲーム全体として難易度も上がっていて、よりファン向けの作品に仕上がったのかな?と思います。
作品として受け入れられた以上に、ギャルゲーないしエロゲーという概念や要素を形作った作品として、後世に残るのではないか、と言えます。
4,180円