お金の作り方
働いて自分の労働力をお金に換えるという方法は、貨幣経済ができた頃からのお金の作り方です。
この場合、労働力をお金に換えるということですね。
あるいは、すでに持っているものを売る、ということでもお金にすることができます。
また、古くからお金そのものを増やす方法としては、お金を誰かに貸して、一定期間経過したのちに元のお金よりも多くのお金を返済してもらう、という形も取られてきました(いまの時代においてもこの流れは基本的に変わらず、その種類が増えただけです)
ですので、お金を作るには、
- 自分の労働力をお金にする
- 物の形で存在する手元にあるものを売る
- お金そのものをやり取りする中で増やす
のどれかしかありません。
(なお、偽札を作ってはいけませんが、会社を興して株券を発行する、という場合、有価証券は一種の擬似通貨でもありますので、その価値を高める努力をすればお金を増やすことと同じになります)
それぞれには限界があります。
個人の労働力は生きて健康でいる限り尽きることはありませんが、労働力が生む価値にはそれぞれあり、必要とされないスキルしかない場合はお金になりにくい傾向にあります。
物を売るにしても、数に限りがあったり、様々な制約があります(商売として仕入れて売るのもいいですが、お金は物に必ず換えることができても、物は売れないとお金にはならない、という特徴があり、ここにも限界はあります)
お金そのものを増やす、という場合、方法にもよりますが、お金は運用したところでそれほど増える物ではありませんし、失う可能性も高くなります(年率5パーセントで運用しても、100万円を運用して5万円しか儲からないし、元本割れのリスクもある)
このように、それぞれに長所短所があり、生きていくためには確実にお金になる方法を頼る、ということが大事になります。
そのため、世の中のほとんどの人はお金を稼ぐ手段として会社などに勤めることを選択しています。
お金を増やす方法
お金を増やす、ということは、結局、価値の交換です。
ここで面白い現象があります。
自分が提供する労働力の価値よりも、それで得られるお金は少ない傾向にあります。
ものを売る場合、そのものの価値と比べると得られるお金は少ない場合もあれば高い場合もあります。
お金でお金を生み出す場合、お金そのものの価値がそのままだとしたら、得られるお金は少ない場合もあれば高い場合もあります。
労働力を提供している場合だけが、安く買い叩かれる!
もちろん、ごくまれに自分の能力以上のお金をくれる経営者もいるのかもしれませんが、基本的には労働力は本来以下の価値としてしか評価されません。
他の方法については、やり方次第と言えますが、損を出さないようにするためにあらゆる方法をとる必要があり、労力もかかります。
お金を得たいと思っても、提供した価値以上に儲けようとすると、そんなに簡単ではない、ということになります。
お金を失うリスク
そして、これまた面白い傾向として、労働の場合はお金をもらえる確率が高いのですが、物を売った場合はお金になる確率は下がり(すべて売れるわけではない、値引きさせられたりもする)、お金でお金を増やす場合は取引を通じて損失を出す可能性が高いためにさらにお金になる確率は下がります。
お金を得ようとする場合、もらえるのは確実だけどお金は少ないか、もらえるかどうか不確実だけどお金は高いか、このどちらかのバランスによって方法を選ぶ、ということになるわけです。
増えやすさよりは減りにくさ?
人生を安定的に設計したいのであれば、お金を失う確率を下げた方が設計しやすくなります。
お金は得にくくなりますが、失うことが少ないので、手持ちのお金を元に将来をどうしようか考えていくことができます。
一方、お金を得られやすい方法だけを選択した場合、お金を失ってしまう可能性もあり、生活設計を立てにくくなります(これはギャンブルで生計を立てているのと同じことになります)
好きな方を選んでください、としか言えませんけどね…
時間との関係
人の生きる1日の時間は24時間と決まっています。
1日を30時間生きられる人はいません。
無駄な時間を削ったり効率を高めたりして実質的な稼働時間を増やすことはできても、やはり1日を24時間以上使うことはできません。
お金を増やそうとする場合も、これは当てはまります。
会社で働いていれば、労働時間として1日に8時間以上は拘束されることになりますし、通勤時間やそのための準備の時間を考えると、会社に行って帰ってくるだけで1日のほとんどの時間は使い果たされてしまいます。
といって、会社を辞めて商売をする、という場合、やり方を工夫しないとやはり会社員と同じように商取引のための作業で1日が終わってしまうでしょうし、売り方がよくないと投下したお金を回収できない(売り上げがない)ことにもなりかねません。
お金を投資したとしても、お金を失う可能性はありますし、必死になったところで機関投資家以上に良質な情報を手に入れることは個人では不可能であり、現在ではコンピュータによる投資が多いので、スピードという点においても人間は劣ることになります(よほど慣れて技能が習熟しないとお金を失う可能性が高い)
ハイリスクハイリターン
もし、お金をどうしてもたくさん稼ぎたい、という場合は、もはやギャンブルをするしかありません。
大きく儲かる可能性がある反面、大きく負けてお金を失う可能性も高いです。
全財産を破滅覚悟でギャンブルに回す、という場合でもない限りは、こういう方面に回すお金は少ない方がいいと思います。
(なお、プロ野球選手になる、といった場合も、一種の人生をかけたギャンブルと言えなくもない部分はありますが、確率的にはほぼ不可能な世界であり、よほどの恵まれたものを持っていたりしない限りは難しい、というのが現実です)
ローリスクローリターン
安定して生きていくためには、どうしてもローリスクであり見返りもあまりないものを多くしていくしかありません。
お金は少ないですが、何があってもあまり変化しないものが入ってくることが約束されている状態ですから、やはりこういったものの割合を高めていくことが大事になります(なお、それを得るために義務は果たさないといけない)
人生を豊かにするためには?
さて、人生を豊かにするためにはどうしたらいいか、ですが、やはりお金はとても大事になります。
所得と幸福度は比例しています。
夢が大事、といいますが、お金あってこその夢、というのが現実です。
お金を多く得るためには、やはり自分がしていることがお金になるかどうかを見極め、どれだけリスクを取ってどれだけリターンを得るか、という配分にかかってくるのです。
注意しておいて欲しいこと
絶対に忘れてはならないことが1つあります。
それは、税金のことです。
いくら稼いでも、税金が取られることは忘れないでください。
多く稼げば多く税金として取られるんだ、ということですし、株やFXなどで儲けを出した場合でも、儲けに対して税金がかかります(しかも、安い税率ではありません。20パーセントは税金で取られます)
こうしたことを考慮した上で、いかにお金を得たらいいのだろう?ということについて、しばらく掲載していく予定です。
(次回に続く)