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借金について考える|ソフトバンクを例に2|金利と借金について その5

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ソフトバンクのビジョンファンドを見ると分かること

ソフトバンクは、ビジョンファンドというファンドを運営しています。

運用規模は10兆円とも言われています。

出資しているのは、ソフトバンク、アラブ首長国連邦の公的機関であるムバダラ開発公社、さらに、Apple、クアルコムなどの一般企業も含まれています。

投資先として、次世代産業と目される自動運転やバイオ、シェアリングエコノミー関連産業、人工知能、ロボットなどを開発している企業が中心です。

まだ産業としては育ちきっていないけれども、今後の成長が期待される企業が多い印象です。

とりわけ、自動運転と配車アプリに関する企業が多く含まれているようです。

おそらく、将来的に伸びていく分野、しかも将来有望とされる企業を選択して運用していると思われます。

なお、巨額の損失を出した企業も中には含まれています。

ソフトバンクはビジョンファンドにどのように資金を投入しているか?

ソフトバンクは、資金をビジョンファンドに投入していますが、その資金はどのように調達しているのかが気になるところです。

財務諸表を見る限りでは、投資活動に毎年3兆円から4兆円を出金しているようです。

業績ハイライト(通期) | ソフトバンクグループ株式会社

それに対し、営業活動によって入ってくるお金が1兆円(おそらくこれが事業による収益)そして財務活動によって入ってくるお金が2兆円から4兆5000億円となっています。

つまり、本業の儲けだけでは投資に回す資金が捻出できない、ということであり、その結果、財務活動(つまり、外部からの資金調達)によってお金を工面しているということになります。

財務活動とは、株式、社債の発行、金融機関などからの借入れなどに頼ることを意味します。

なお、財務キャッシュフローがマイナスにはなっていないので、資金を調達できている状態です。

さらに、営業活動によるキャッシュフローもマイナスではありません(1兆円のプラスとなっています)

ということなので、資金が急に枯渇したりすることはない状態だ、と言えます。

どこにゴールを置くか(時間軸・視点をどこに置くか)

結局、ソフトバンクはお金を借りてまで投資活動をしている、ということが言えるかと思います。

その目的として、本業で稼いだお金の4倍ほどのお金を投資に回すことによって、時間の節約をしようとしているのではないか?と考えられます。

投資した金額以上のお金が儲かれば、いつか回収できるわけですから、その儲けが出るまでの期間もお金が絶えず入ってきてくれる状態さえ維持できれば、いつか大儲けできる、という戦略だと思われます。

将来のためにいまは借金をしている、ということであり、先ほどのビジョンファンドを見ると分かる通り、明らかに未来に賭けている、それがソフトバンクという会社である、と言えます。

現状では資産もありますので、ソフトバンクはこんなに借金を抱える必要はないはずですが、それは未来への投資をするという目的があるためです。

人と違うことをすると誤解を受けるのは世の常

こうした考え方は、確かに理にかなっている部分もあります。

ですが、もしかすると「受け入れられにくい」考え方だ、とも言えます。

「普通の」考え方では、借金を抱えてまで投資をするのは、ギャンブル依存症のような状態と変わりがありません。

なので、誤解を受けるのも当然のことです。

もし違っているとすれば、投資先の銘柄が将来大化けする確率が高い、ということです。

ギャンブルはギャンブルの対象を自らコントロールすることは不可能ですが、ビジョンファンドが投資している銘柄は情報社会が進んでいった先に避けられない分野を扱う企業ばかりです。

もしかすると、その業界を間接的に操作できる余地もある?のかもしれません(投資していることになるので、役員を投資先の企業に送り込んだりすることもできる可能性がある)

もちろん、市場の動向が変化した場合、借金してまで投資していると、大損してしまう可能性も捨てきれないわけですが…

(実際、新型コロナウイルスの影響もあり、株価は下落していています…)

本当に大切なことは常識のあり方とはあまり関係がない?

ここから言えることは、借金はコントロールできるなら、マイナスの影響ばかりではない、ということです。

個人でこの規模の借入を行うことは不可能ですが、規模の違いはあってもソフトバンクが行っていることはできる限りお金を借りて、それを元に事業を興していくことと何ら変わりがない、とも言えます。

そういう形で何かを行う場合、決して自己資金だけで行わなくても借金で賄っても構わない、と言うことです(ただし、失敗しないのなら…)

お金は手段であり、人の手を借りる(借金する)ことも立派な手段だ、ということです。

まとめ

結局のところ、全部自分で行うには限度があります。

人の手を上手に借りることができるのなら、無理しない程度に借りた方が自分の生産性も上がるのでメリットが大きいと言えます。

株式相場の変動は目まぐるしいので大きく損失を出してしまう可能性もありますが、株価が暴落したときに責任を取れる範囲であるならば、借金は決して無駄でも悪でもなく、有効な手段でと言えます。

ビジョンバンクほどの投資額になってくると…素人には手が出せないレベルの金額だと思いますが…(^^;

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