戦後の政治家編(商人ではありません)
岸信介
- 転ぶな、風邪を引くな、義理を欠け
- 本当は総理をやってですよ、しばらく野に下って、今度は権力者としてではなく国民の側に立ってものを観察し、いろいろ思いを巡らしてこれを前の経験と結び合わせてもう一度総理をやった政治家は、前より大いに偉くなるんですよ。それを利用しないのは、国にとって非常に僕は非能率だと思うんだ
- 安保改定がきちんと評価されるには50年はかかる
佐藤栄作
- 人間は口は一つ、耳は二つだ。まず、人の話を聞け。人間関係をうまくやるコツだ。
- 日本は日米安保条約を堅持し、防衛力を強化する。憲法上、軍事協力はできないが、経済協力の面で極東の安全に寄与したい
- 最後は自分で直接、国民に語りかけたい(総理退任時のこのエピソードは有名だが、どうやら佐藤栄作本人の意図は言葉そのものであり、新聞記者が真意を捉え損ねたことで佐藤の癪に障る意見を述べたことに対して佐藤が「出ていけ」と言ったことでトラブルになってしまった、という見方もある)
田中角栄
- 俺は十年後、天下を取る。お前は片棒を担げ(その後の秘書となる早坂茂三に対してかけた言葉。早坂茂三は当時、新聞記者。田中角栄の発言を新聞記事にしたところ、国会が紛糾する事態に発展し、そのこともあって田中は早坂と会う機会を得た。そして、田中は早坂に自分の秘書になるよう勧誘した)
- 結婚式は欠席しても後でいくらでもおつきあいができるが、葬式は長いあいだお世話になった人との最後のお別れなんだ。人の道がわからなければ、ろくな政治家になれない
- わたしには、全軍に号令をかけるということは、ちょっとむずかしいかもしれないな。大の虫を生かすために、小の虫を殺すということはできないから(自民党幹事長になる前の頃のインタビューでの発言。その後、幹事長に就任し、7年後に内閣総理大臣となった)
中曽根康弘
- よく私は政界の風見鶏と言われる。風の方向が分からないで船を進めることはできない
- 政治は、美しいとか、キラリと光るとか、形容詞でやるのでなく、動詞でやるものだ
- 政治家は常に歴史法廷に立つ被告人との思いで精励努力を重ねてきた
ここから読み取れること
商売の格言でまとめようと考えていましたが、商売で成果を挙げた人たちの考え方は、いずれもテクニックはもちろんのこと、考え方が優れていたのではないか、と思いました。
それは「人のために生きろ」ということに尽きるのではないか?
自らのことだけを考えているだけでは、おそらく商売は成功しません。
短期的にうまく行ったとしても、長期的にうまくいくことは難しいのではないか、と思います。
状況は刻々と変わります。
その時、状況を乗り越えていくために何が必要なのか?
自分自身の熱意があることが大事です。
それ以上に、誰かのために役に立つことが大事です。
その結果として、ものが売れるし、サービスが利用される。
自分の考え方が受け入れてもらえる、結果として夢が叶う…
そして、それは1人でできるものではなく、誰かの力を借りることで実現するように思います。
そのために、誰かから愛されること、贔屓されることは、とても大事なことです。
自分以外の存在(ライバルであっても)を認めることです。
それ以上に、自分を信じ、認めることです。
まとめ
やり方やノウハウは、やはりやり方・ノウハウでしかありません。
走らせていないプログラムは文字列であり、それをコンピュータで動かさなければ、ただの文字列でしかありません。
その文字列を学ぶことは大事ですが、それを使ってしたいと思うことをしないのなら、プログラムの価値がありません。
いま、プログラムを書く力がなくてもいいです。
それよりも大事なのは、何を実現したいのか、ということです。
求めていれば、必要なものが見つかり、それを克服しようと努力することを続けていけば、必ず道は開けます。
諦めることは誰でもできますが、諦めたらそこで終わり。
(1番身近な存在である自分が1番、自分を諦めやすいものです)
大事なことはなんなのか、それを忘れないように生きていきたいものです。