文明

コラム

食糧生産量と経済

2020-09-06

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歴史的な流れ

人間の生活を成り立たせる要素として、衣食住があります。

この中でも、とりわけ食は、1番重要な要素ではないか?と思います。

人間は、サバイバル状態に置かれた時でも水分だけ摂取できれば10日ほどは生きていけるようですが、やはり物を食べないと長く生きていくことはできません。

文明の誕生

古代文明が起きたのは、人類史のなかで重要な出来事です。

この古代文明は、狩猟採集が中心だった世界から農業を軸に、人間自ら自然環境を改変し、農業生産に適した社会と環境、安定した生活を手に入れることにつながりました。

狩猟採集を中心とした巨大文明は起きておらず、そもそも外部の不安定な要素(獲物となる動物の数など)に頼ることになると、その動向によって自らも大きな影響を受けることとなりますので、やはり社会は不安定化することから逃れられなかったのではないか、と思われます。

(家畜は、外部から獲物を獲得するのではなく、人間の管理の元に獲物を生産していくようなもの、と思われる)

農業生産の向上

文明は、大きな川が流れているあたりに起こっています(古代遺跡などをみると、だいたいが水を得られる川に近い場所に作られている)

これは、農業生産に水が必要だったことを意味します。

食物を栽培するのに適している地域で、適度な川があり、あるいは適度な土地がある場所に文明ができている、と言えるかと思います(地球の北端や南端では文明は起きていない)

文明は社会を形成するとともに、技術を向上させていくことにもつながりました。

また、農業生産が向上したことにより、食糧の獲得のためにすべての人が仕事に従事しなくても済むことになり、その結果、それ以外の分野に専門的に従事できる人が生きていけることにもなりました。

それは支配階層の場合もありますし、あるいは宗教的な立場の人の場合もありますし、文化芸術分野の人でもありました。

基本的欲求に関わるもの以外に、人間が生み出した社会そのものを維持管理するために生きる人を生み出すことになりましたし、厳しい環境では生きるのが厳しい人も生きていけるようになりました。

いわば、農業生産が始まったことが、人口の維持や社会の発展に役立った、ということになり、人間にとっては生きるための余裕を生むことにもつながり、困難からの防波堤、バッファの役割を果たすことになった、と言えます。

省力化

また、時代が進むにつれて、農業生産に必要な人員数は低下していくことにもなりました。

技術が発展したことが大きくそれに寄与しています。

治水、土地の開拓、道具の改良、機械の発明、あるいは肥料生産、品種改良、これらは食糧を増産することに役立ち、1人あたりの生産性を向上させることにつながりました。

本来1人では耕すことなど不可能な規模の土地を耕し、作物を育てることを可能にしました。

その結果、余剰人員を生むことになりました。

貿易と安全保障の問題

食糧は、人口を維持するだけでなく、一種の外交上の手段ともなっています。

貿易により、食物を輸出入できるようになったことで、食糧を外部から調達することも可能になりました。

ですが、貿易は契約(あるいは信頼)に基づくものであり、仮にその関係が破綻したり、一方的に取引が解除されることになったりすると、大変なことになります。

これを利用して、ある国がある国を意図的に操作する、ということが起きる、というのが現実です。

食料自給率が100パーセントを超えている国は、世界の国の5分の1程度でしかありません(食料自給率が高い大国、低い大国、食料自給率が高い小国、低い小国、という分布で見れば、国力と食料自給率は必ずしも一致していませんが、外交力の手段としてはやはり食料自給率が高い方が有利だ、と言えるでしょう)

未来はどうなるのか?

地球環境は常に変動しますので、そもそも人間の活動が広がった時代が地球の環境変動のどのあたりに位置していたか、ということは大きなポイントになるかと思います。

近年、地球環境の悪化が日々の生活で体感できるレベルで起きていますが、もし今後、これがさらに進んでいくことになるのならば、やはり食糧生産のあり方も変わっていくことが確実だと言えます。

また、人口の推移をみると、人口増加は農業生産が大きな要素ではありますが、社会のあり方とも大きな関係があり、工業化が進むにつれて人口が減少していく、という傾向もあります。

それらを踏まえた上で世の中の現象を見れば、大きな潮流としては今後、地球はこれまでよりは過酷な環境に変化していき、あるいは工業化はますます進み…ということになっていくので、人口が減少していくことは避けられません。

それに適したやり方、考え方にしていくだけ、ということでもあるわけですが…

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