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よつばの日記帳

哀しい予感|吉本ばなな|人生を変えた本

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吉本ばなな(よしもとばなな)を知ってますか?

吉本ばななさんは、日本の作家です。

『TUGUMI』『キッチン』が大ブームになり、有名作家となります。

戦後の著名な評論家・詩人である吉本隆明氏の娘です。

なお、バナナの花が気に入ったのでペンネームで吉本ばなな、と名乗ったそうです。

出会いは偶然だった

私が吉本ばななさんの本と出会ったのは、中学1年生の7月ごろだったと思います。

当時、夏休み前だったのですが、学校の宿題で読書感想文を書くことになっていました。

学校はそのために、当時、出版社が展開していた文庫本の販売キャンペーンの冊子を4つくらい生徒に配っていました(提携している市内の書店が、後日、昇降口の前で本を売りに来る、というシステムになっていた)

私は当時、本を読む習慣があまりありませんでした。

小学生のころは自分で本を買う習慣も無かった状態です。

中学1年生の時も、学校の課題だから、という理由で本を買い求めた、というのが理由です(かなり消極的な理由です)

吉本ばななさんの本を選んだのも、偶然でした。

しかも、他に4冊ほど購入していたので、たまたま選んだだけ、という状態でした。

『哀しい予感』

ところが、私はこの『哀しい予感』に衝撃を受けます。

これは、一生の中でも特筆すべき体験だった、としか言えないのですが…

読んでいる間もそのあとも、この本の世界観に心を奪われた状態だった、としか言えない、頭をガツンと殴られたのとも違う、呼吸しているように自然に馴染んだ状態でした。

この本の描いた雰囲気は、自分が理想と思う世界ではないか?と思うほど、世界観がピタッと自分に馴染んだのです。

本の中身としては、恋愛小説で、私とおばを中心に、それぞれの恋を描いています。

特徴としては、恋愛対象が近親者(ただし、血の繋がりはない)ということです。

自身の生活している半径からさほど遠くない人を描いているのと同時に、その世界の描き方もまた、身近さを感じさせるものです。

ありふれている世界の中で、少しありふれていない話を描いている、それがこの作品であり、だけれどもこういう世界もあるのではないか?とも思わせるような、あるいは、こういう世界があったらいいな、と思わせるようなところは、小説というよりもエッセイのような気もします(とは言え、著者の人生のノンフィクションではない)

この距離感と世界の描き方が、当時13歳だった私にはとても強い印象を与えました。

本というもの|日常の中にある幸せ

どこにでもある、特別ではないこと、その中に、幸せが隠れている、ということに気がつかせてくれた、それが『哀しい予感』だった気がします。

ちょうど、流行している若者向けのテレビドラマを見るかのように、私はこの本を消費した、とも言えるでしょう。

文学は偉いものでもなんでもなく、特別なものでもありません。

そもそも、よく考えると、文学はなんのためにあるのかよくわからない部分もあります。

文章を通して人間心理を探る、ならば心理学でもいいはずですし、文字しかないのでビジュアルに訴えることもありません。

しかし、人に強い影響を与えることができるもの、でもあります。

きっと、映画や音楽以上に、文学にはその力があります(私は当時、本の初心者だったのですが、初回にしてこの文学の魔法にかかってしまった)

大人になってみれば、実用書は読むけれど、小説は読めなくなったりする人もいます(私もそうでした)

それは、年齢と共に小説の世界観に共感できなくなっていくからかもしれないし、あるいは時間がなくなっていくからかもしれないし、理由は様々です。

ですが、世界が限られていき、日々が短調になっていくのも大人になってからです。

ふとした日常に、思いがけない出会いが待っていて、幸せが潜んでいる

それが本というものです。

小説には、その作用があります。

生きるのにすぐ必要ではないけれど、ないと困るもの、それが本であり、小説です。

その後の私

その後、私は読書の世界に向けて離陸します。

中学1年生のその時から、急激に本を読むようになります。

冊数だけなら年間で100冊(ほとんどは学校などの図書館)は読んでいて、学校図書館で1番本を借りた生徒でした。

高校生になってからは体の不調もあって、満足な高校生活とは言えない状況だったのですが、読書は続けていました。

大学生になってからは、読書ばかりしていて、数は数えきれません。

卒業の前年あたりからまた体をおかしくしてしまったので、その後かなり低迷する期間が訪れましたが、やはりその時も読書が心の支えの一つになっていて、結婚する時に蔵書を整理したところ、手持ちの本だけで1000冊以上保有していました(図書館で借りた本に関しては、おそらくその数倍)

これも、『哀しい予感』の体験が忘れられなかったからであり、もう1度、そのような本に出会いたい、という願いから来ています。

その後、そういう本に出会えたかどうか、ですが…

それは…ヒミツです(笑

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